最初の一歩→be動詞をまとめて教える。
できるから楽しい英文法
小学2年生の我が子に、中学校で教わる英文法を教えています。
子供が英語嫌いにならず、モチベーションアップする工夫を色々と考えています。
小手先のエンターテイメントではなく、「できるから楽しい!」を目指しています。
その流れの中で、最初の一歩である「be動詞の教え方」が重要と考えました。
本稿は工夫と、その成果をまとめたものです。
筆者のやり方で、我が子がどうなったかというと・・・
小学2年生でありながら一ヶ月で、下記の英文法教材に手が届く実力が身につきました。
英文法を学ばせるにあたり、「準備教材」を作ってみました。
小学校の低学年には、いきなり中学校の文法教材というのは使いにくさがありました。
そこで我が子専用に準備教材(後述)を作って教えてみました。
つまり準備教材による訓練期間を経てから、市販の教材に取り掛かる「二段階方式」をとったわけです。
十分に訓練した後で、よくまとまっている市販の教材に移行する戦術は、
筆者が我が子に中学校の数学を、学ばせるのにも使ってきた常套手段です。
喩えるなら・・・
難攻不落の大坂城も冬の陣で堀を埋めてしまい、
夏の陣では短期間で攻め落とせたのと、同じイメージです。
↓大坂夏の陣図屏風
「時間がかかる→忘却」=全体像がつかみ難い
さて、英文法の本を見ると、肯定文・疑問文・否定文等々構文ごとに単元が分かれています。
また、さらに人称ごとに単元が分かれていたりします。
既存の学習体系に従って文法を教えていくと、けっこうな時間がかかるものです。
時間がかかるということは、既に教えた部分の忘却につながるため非効率的と考えました。
小学生には「断片的で終わらせない工夫」が必要
単元のつながりが意識できないと、断片的な知識の積み上げに終始することになりがちです。
小学生は記憶の容量が小さいので、全体像を示しながら教えると伸びやすいのではと考えました。
そこでbe動詞の「初歩的な構文/人称」を、まとめて横断的に教えることにしました。
実践の具体例
その結果、一ヶ月でbe動詞にかかる部分の「肯定文・疑問文・否定文」を、人称ごとに覚えさせることに成功しました。
やったことはbe動詞の一切合切をまとめ、「3枚のプリントを、繰り返し練習させる」だけです。
実施要項(教え方のポイント)
- 教え漏れが無いように、例題を配置する。
- 使う英単語はなるべく少なくする。
- 演習時は板書教材(後述)を、どんどん見てよい。
以下は、本人が実際に取り組んだ、使用済みのプリントです。どのプリントも「肯定文・疑問文・否定文」について、整理するのが狙いです。
This is , That is , It is
I am , You are , He is , She is
単数形・複数形
プリントと併せて使う板書教材
プリントを漫然とさせるのではなく、覚えるべき内容を確認させながら演習させます。
最初にやったことは・・・
覚えるべき内容を、目の前で書いてまとめながらレクチャーしました。
このときに使った板書のようなものを、「板書教材」と呼んでいます。
ちょうどお菓子の空き箱があり、丈夫そうなので利用しました。
最初にレクチャーした部分です。
単数形に習熟した後で、レクチャーした部分です。
この「板書教材」は、子供が常に手元に置くように指示しています。
参照しながら、プリントを書いていきます。
わからないところは、この「板書教材」をいくらでも見ていいのです。
繰り返しやっていると、見なくてもできるようになります。
このように構文を理解するための道筋をつけてやれば、
構文のパターンが記憶されていき、とりあえず英文を読み書きできるようになります。
そうなれば中学生が使っている市販の参考書や問題集でも、スムーズに取り組めるわけです。
入れると煩雑になるからです。
疑問文と否定文は、肯定文の構文から説明がしやすいです。
(並べ替えやnotの挿入)
一方命令文は「Be quiet.」のように、比較する意味がないため後回しにしたかったのです。
命令文を学ぶタイミングは、一般動詞を学んだ後が適当だと思います。
その時は両者における構文の違いを、比較しながら教えたいと思っております。
筆者が今回やったことといえば・・・
喩えるなら宅地を作る前の、造成工事みたいなものですね。
整地・地ならしして、邪魔なものが無くなる。土地の様子がわかり、設計施工の見通しがつく。一般の重機や車両が入れるようになる。
今後の方針
くもんの中学基礎がため100%英語
くもんの中学基礎がため100%中1英語 文法編を、既に始めております。
今のところ筆者の目論見どおりで、スムーズに進んでおります。
3月末までに中3まで終わることを、念頭に置いて取り組んでいます。
本人としては既に知っているところを、なぞりながら詳しく学習している感覚でしょう。
なお一般動詞の学習についてはここまで丁寧にやらなくても、be動詞からの延長で十分に理解できるような気がします。
本件は最初の一歩を、無難に踏み出すための導入部に過ぎません。