文章を書く習慣作り

限られた時間で文章力を高める二つの試み

 「好きこそ物の上手なれ」とはよく言ったもので、好きなものを餌に学習させると子供はこちらが想定外の力を発揮するものです。本稿は子供が取り組みやすさを実感できる文章力強化の工夫がテーマです。

子供が好きなものを利用する取組み

アニメを見てレビューさせる


  子供に人気の動画

 息子はポケットモンスターやシンカリオンなどのアニメをインターネット動画で毎週見ています。筆者も一緒になって視聴していますが、話のテンポが速くてとても面白いですね。
 ところでアニメを見せる際に子供とある約束をしています。それは終わった後で質問するから「答えられるようにしておいてね」ということ。たいていはストーリーを50字程度に要約させ150字程度のレビューを付ける課題を与えます。原稿用紙半分サイズの文章を作るわけですね。足りないところは気が付くような質問をしたり、必要に応じてリプレイしながら引き出します。
 この取組みを始めてから本人は「他人に説明するのが得意になった」と感じているようです。筆者としては「説明する能力は文章力に通じる」と考えています。

記憶力と集中力は車の両輪


 最レベ小3国語より

 国語の長文問題が苦手という子供は多いのではないでしょうか。前後の脈絡がわからないまま唐突に始まる長い文章を読ませた後で、色々質問してくる問題があります。いわゆる読解力を試しているわけです。書かれている内容から題意にあった語句(文章)を抽出するものや段落・構造を問うもの、行間から登場人物の心情を読み取らせるものなどいろいろありますね。

 長文問題だと最後まで読んでいくうちに「最初のほうを忘れてしまう」ってありがちなことです。長文を読んで問われている内容を的確に把握するには、記憶力と集中力が必要です。我が子の場合は日によって気分にムラがあり、集中力にもバラツキがありました。アニメを見ているときは例外なく集中できているので、そのついでに長くて複雑な内容を要約して言葉で表現する訓練を重ね合わせたわけです。

芋づる式に引き出してまとめさせる
アニメ以外の日常にも応用

 なぜアニメを利用するのかというと、興味のあるものだと「やりやすいから」ということになります。実際にはアニメほど興味が湧かない対象物であっても、子供に「要約&レビュー」させています。ただし文章化は省略することが多いです。
 例えば本を読んだりニュース番組でも見た後には必ず「どうだった?」と尋ねるようにしています。普段食べない珍しいものを食べさせた後や、一緒に外出した後とか…。どんなイベントでも「どうだった?」「なぜそうなった?」「あなただったらどうする?」と芋づる式に質問して想いを引き出すようにしています。それが心に沁みるような大きな出来事であれば、最後に自分自身で文章にまとめさせます。

きっかけは読書感想文

 ここまで書いてピンと来た人もいることでしょう。これって「読書感想文の書かせ方」と一緒ですよね。実は夏休みに読書感想文や絵日記を書かせる際に、本人の感想を引き出してまとめさせた体験がきっかけでした。やっていることが普段は眠っている能力を引き出している作業だと直感したわけですね。この作業を日常的に継続していったならば「国語力が上がるかも」と思いついたのです。つまり読書感想文を書くときだけにとどまらず、日常生活に取り入れれば国語力の素地を向上できるのではないかと考えたのです。
 繰り返し行った結果、最近では私の質問パターンを把握しており自分から進んで話すようになってきています。

読書感想文より手軽に行える

 本を毎日読んで読書感想文を書かせるほうが直接的でよいと思われるかもしれませんが、一日の時間は有限であり読書にこだわる必要はないと考えております。何でも利用するというか「生活即学習」というスタンスで取り組んでいます。
 読書感想文は視覚から文章を読み込み、自分の中で処理してアウトプットする作業ですね。会話形式で「耳から聴いた内容を同様に処理する作業」もまた、社会性(対人関係)・仕事力・防災等々役立つことがたくさんあると思われます。英語のリスニング対策にも通じる部分がありそうです。

幼児教育にも有効か

 最近は下の子(年少児)にも食べた食事とか読み聞かせた本の感想を尋ねるようにしています。長男に対してやっていることを、未就学の段階から身に付けさせるとさらに良いと考えたからです。くどくならないようにワンポイントで尋ね、「話したいことは他にもあるか?」とひとこと添えるようにしています。今日の給食で美味しかったのは何かとか、習ったことをお父さんに教えてとか…。幼稚園ではリトミックとか盛んにやっているようですし、なるべく五感をフル活用させて表現力が豊かになることを目標にしております。

国語を通じた思考の活性化

 将来どういう業界に入っても表現力は重要でしょう。国語はその「一丁目一番地」かもしれません。ただし表現する手段はいろいろあります。日本語文章に限らず英文だったり、あるいはスピーチだったり音楽であったりスライドを用いたりプログラミングしたり動画にしてみたり時代と共に変わるわけです。
 本稿で言いたいのは国語を何となくやっているだけでは「単なる表現手段の訓練」に終わってしまうということです。筆者は前述の試みを始める前は、「読み書きができて試験に合格するレベルに問題集を解けるようにしておけば十分」と考えていました。しかしそれでは足りないと感じたわけです。社会経験を積み五十を過ぎてやっと少しわかってきたような気がします。当然ながら現役の小学生がそこまで気づけるはずはありません。
 時代がどのように変わっても「何を伝えたいのか」と考える習慣とその能力を高めてさえおけば、どうにかやっていけるのではないかと考えております。国語という科目を通して子供が「思考のクオリティアップ」を図れるように心がけていきたいものです。

文章を書く習慣作り

質問ノート


 初期の頃の質問

 話すことができるのと文章を書くのとでは違った意味がありますね。学習時間外において文章を書かせることに取り組んでいます。その一つが質問ノート。子供が週末までに私に質問したい内容をノートに書いて、「口頭で伝えられるようにしておく」という取組みです。その内容は「なぜそう思ったのか」から始まり「自分以外の誰が見てもわかるように質問は詳しく書く」というのがお約束事。最低でも「一つは書いておく」ということにしてあります。日曜日に時間を取って、子供が書いた文章を見ながら私に質問します。それを基に私が即興でテーマを作りレクチャーします。

 これまで出た質問は「太陽は何でできているのか」とか「マツコ・デラックスや金正恩はなぜあんなに太っているのか」「選挙ってどういうことなの」「マグマは何からできているの」「一番始めの人間は何から生まれたか」などなど。

文章を書く機会を作る

 この試みは「自分で文章を考えて書く」というのがミソです。宿題や問題集を解くような家庭学習のみでは、文章を書くことは少ないものです。文章力は文章を書く機会を積極的に与えないと向上し難いと考えております。
 日記を書かせるのも一つの手ですが、我が子の場合は続かないと判断しました。帰宅してから宿題と家庭学習がテンコ盛りで、週一回のペースがせいぜいでしょう。質問ノートはモチベーションアップのため本人の好奇心を満たしたい欲求を利用したものです。我が子の場合は理科や社会科みたいな質問が多いので、将来の先取り学習や学校教育に無い内容を密に教えることができると考えております。

きっかけは夏休みの自由研究

 余談ですがこの取り組みを始めたのは、夏休みの自由研究がきっかけなのです。夏休みの自由研究のテーマは私が独断で決めましたが、当初は子供に決めさせるために質問ノート:を書かせていたのです。しかしどれも子供の研究としては実現が困難な内容だったので(シロナガスクジラはなぜ大きいのかとか)、全部ボツにしました。振り返ってみると酷い親ですね。
 それで「来年の自由研究の参考にもなる」という意味もあって、質問ノートを発展させようと考えたのです。

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