先取りする意味を考える
幼児教育で漢字はやるべきか
学習体験は将来生かされる
子供が幼児の頃に漢字を本人の興味の向くままに教えました。けれど、漢字って使わないと忘れるんですよね。幼少時に書けた漢字が今は書けなくなっていたということはよくあります。
しかし、その学習体験について「漢字の存在に気付かせる」意味ではやってよかったと今でも思っております。第一歩が早かったので漢字との付き合いは長く、「どういうものを覚えていくかというマップ」は頭の中にあるはずです。今でも漢字を説明する際に木偏とか人偏等々、部首に分けて教えることができます。幼児時代に漢字を習った経験は、小学生として漢字を覚えていく助けになることでしょう。
どこまでやるかが問題
漢字を覚えることで幼児なりに世界がグンと広がるようです。お店の看板なども漢字仮名交じりなので、漢字を読めて初めて意味が分かるようになります。幼児期における漢字教育は社会を知る入り口として役立つと思います。筆者の場合はその後、算数・数学を家庭学習のメインに据えたのでブランクは空きました。
参考までに別のプランとして「国語・英語を追求して言語学習を究めるバージョン」も検討しました。幼児期に漢字を教えることに異論はありません。どこまで追求するかという選択の問題はあると思います。
幼児時代の参照記事
小学生になってからの漢字教育
義務教育に任せていられないワケ
義務教育における漢字は重要な単元のようです。漢字の読み書きができないと社会人として適合するのに支障があるからでしょう。丁寧に教えてくれるようなので、学校のペースにお任せでも影響は少ないことでしょう。ただしスピード感が足りない気がします。六年生でやっとコンプリートするというのはいかがなものでしょうか。
進路を決定する下地作り
前述のとおり漢字の読み書きは社会との接点であり、自分の世界は広がります。筆者としては中学1年生の春休みには進路を決めさせたいので、小学4年生の春休みくらいには大人が日常接するような書類が読めるようにしてやりたいと思っております。役所から来た書類とか新聞とかそのほか専門書が読めるようになれば、断片的であっても自分の未来像(進路)がイメージしやすくなるのではと考えているのです。
おそらく中学受験を考えているご家庭では子供の将来について真に突き詰めていくならば、さらに切迫した状況なのではないでしょうか?何はともあれ受験に勝つには漢字を前倒しで学ばせる作戦も必要と推察いたします。
先取り学習の予定
筆者の家では漢字学習をコンプリートするのは小学4年生の冬休みと考えております。それまでは小学校のペースにある程度任せます。しかし何もしないわけではありません。必要に応じて最低限の先取り学習をしていきます。
漢字を使う順に覚えさせるとよい
現在行っている漢字学習
筆者の家では算数・数学を前倒ししているわけです。小学一年生になって家庭学習の算数・数学において必要に迫られて漢字を教える場面が多くなりました。計算、式、答、四角形、辺、点、面積、体積、平行、分数、小数、円周、半径、関数、比、正と負等々。こういう頻出する漢字はためらうことなく学習の中で使うようにしています。使っているうちに覚えてしまいます。しかも頻出なので忘れる暇がありません。
日常生活で使う漢字
日常的に読める漢字もたくさんあります。曜日の漢字、お気に入りの本に出てくる漢字等々。いずれ学校で教わるわけですが、家庭でも必要に応じて教えていくのが良いように思います。需要のある字しか教えない理由は、使わない漢字は忘れやすいからです。生活上や家庭学習上、必要な漢字をその都度教えていくのがベストだと考えます。
具体的な進め方
体系的にやる必要は全くないと思います。需要に応じて、そして使う順に。忘れたら需要があった時にまた覚えさせる。どうせ学校で(若しくは家庭学習で)そのうち習うのですから。そのときにガッツリとやればいいだけの話です。
文章題に漢字を組み込む
「需要に応じて」と書きましたが、需要を生み出す工夫も大事だと思います。筆者は家庭学習の際は、文章題に覚えさせたい漢字を忍ばせることが多いです。読まないと計算できないので覚えないわけにいかなくなります。
また中学校の数学の演習問題をそのままの形で解かせます。当然ですがフリガナは振ってありません(下の写真を参照)。その場で私が読み方を教え、その場で覚えることになります。ただし問題によっては覚える漢字が多すぎるので、一部にフリガナを振ることもあります。
「初めて読む漢字」の教え方
数学(算数)を教える「ついでに学習させる」ところに意義があるので、ルールを決めてユルっとした感じで教えます。本題ではないので深追いしません。一度に教える漢字は2個までにとどめます。欲張ると本題がおろそかになります。
ルール
- 筆者が手本を書き、それを見ながら2回書かせて筆順までチェックします。その後に見ないで2〜3回書かせます。
- その日の学習の最後にもう一度見ないで書かせ、できてもできなくても最後に見ながら1回書かせます。