問題集や参考書をもっと使いやすく

問題集や参考書をもっと使いやすく

問題集や参考書やテキストをページごとに切り離してファイルにすると、コピーやスキャナを使うのに便利です。バラバラに切り離す手順やメリットについて解説します。バラバラにしてはいけない書籍など。

問題集のページをバラバラに切り離す

なぜ1ページづつバラバラにするのか

 学習リソースの統合管理で述べたように、学習熱心な家であればあるほどたくさんの教材で消化不良を起こしやすくなるのではないでしょうか。小中学校・市販の教材・学習塾の教材等々出所バラバラなコンテンツをどう捌くかが、学習のクオリティや効率に大きく影響すると考えます。筆者はテーマや難易度の異なる問題集を1ページづつ切り離して必要に応じて取り出せるようにしております。コピーして何度も使いまわすのに便利ですし、スキャンして必要な部分だけ集めて編集することも可能です。

1ページづつカッターで切り離す。 バインダーで原本を管理

複合機(コピー&スキャナ)をうまく使った相乗効果

 筆者が感じた効果をまとめると以下のとおりです。

  • 手元にある学習教材をコーディネート。効率よく回せる。
  • 学習履歴を将来にわたり反映させられる。
  • アレンジ問題が作りやすくなる。
バラバラにする前に考えるべきこと
その本は本当にバラバラにしたほうがよいのか?

 書籍によってはバラバラにしないほうが使い勝手が良いものもあります。例えば、手持ちのもので類似するものがなく単独で完結する教材です。当方が持っている教材の中ではふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集がそれで、色々なアングルから単元を掘り下げていく教材です。なので昨日やったページを今日参照することもあるわけです。一回書いたページを消しゴムで消すのは面倒ですけれど、コピーせず(切り離さず)に繰り返し使用しております。
 またカラーページ(多色刷り)だからこそ良い教材もあります。モノクロでコピーしては絶対使わなさそうな教材は切り離さずに使っています。例えばきらめき算数脳には色別の分類が前提となる問題が多いです。そのままのほうがモチベーションも上がりそうなのでバラしませんでした。カラーコピーという手もありますが、インク代と商品の値段を比較してみました。何度か回して必要があればまた買えばいいと考えました。

切り離した後どう使うのか?

 筆者は教材を入手してもすぐにはばらしません。しばらく使ってみてその様子をじっくり観察します。そして教材の長所短所を熟知したと思えた時にバラします。切り離してその後はどう使うのか明確にして実行します。筆者の場合はバラバラにする動機として、だいたい三つに分類できます。

  • 使用頻度が高い。(コピーして使う価値がある)
  • 使いこなせていないが再利用のあてがある。
  • 使用頻度が低いが、他の使い道を思いついた。
バラバラにして良かった事例
書き込む欄が広いほうがよいもの

 演習問題で回答するための計算過程や考えるための図を余白に書きたいことがありますね。ノートなど別紙を使わせて書き込む方法もありますが、学力テストや本試験など実戦では配布された用紙で完結するパターンが一般的です。そうなると日々の演習でも1枚にまとめさせるほうが合理的な気がします。市販の問題集や教材はB5版サイズが多いわけで、これをA4用紙にコピーすると余白ができるので計算過程を書いたり、誤った部分について指摘&解説する際にはとても便利です。B5→A4に拡大コピーすると行間や書き込み欄も広がるので、筆者は用途に応じて使い分けしております。

繰り返し回していくもの

 一巡目で使ったものを取っておいて、二巡目では予想されるミスを教える側が把握して臨みます。筆者の場合は一巡目に取った対応の内容を余白にメモ書きしておくことが多いです。正誤などの学習履歴が「教える側が取った対応」と共に形として残せることになります。三巡目ぐらいまで取っておくと後々には、これらが宝の山に見えてきます。

各教材を横断することで無駄が省ける

 教材同士の重複を解消できる。同じ単元で問題集Aと問題集Bから、それぞれ良いとこどりで演習問題をピックアップすることも容易です。

子供の進度に合わせて必要なものを選択できる

 子供が学校から帰宅して就寝するまでの時間に「何をさせるか」の積み重ねによって、子供の人生が大きく変わると思います。既に計算問題はノーミスでできる子に計算問題ばかり解かせても意味は小さいです。文章題や応用問題を集中的に解かせる等々、細かいメニューに対応するには本稿の方法が最適だと思いました。
 逆に言うと「平易な問題と難問に分かれている」とか「アプローチが多角的」とか、そういうバリエーションのある教材はこの方法によって輝きを増すと思われます。例えば最レベ算数と国語は難易度が三段階に分かれており、使い勝手が格段に良くなりました。

作業の手順

 今回は最レベ国語小学2年をばらします。

本の背を剥ぐ

 カバーをはずして本の背を剥ぎます。オモテ表紙とウラ表紙を開いたそれぞれの見返しとの境にカッターで切込みを入れて、表紙ごと背も一緒に剥いでいきます。

 

 背を剥ぎ取るとこんな感じです。背を剥ぐのはページごとにカッターで切り離しやすくするためです。カッターの刃さえ入れられば背が剥ぎきれず残っていても、大勢に影響は出ないことでしょう。

 

ページを切り離す

 1枚1枚カッターで切り離していきます。

 

 全部切り離した状態です。

 

 筆者は二穴パンチで穴を開けてA4のバインダーに入れます。なぜA4かというといつも使っているコピー用紙がA4であり、学習に使ったものを一緒に綴じたいときに便利だからです。

 

体験その他

バインダーと電子ファイルの違い

 私は資格試験マニアだった頃にこの作業をたくさんやりました。私の学習方法はノートは書かずに、全て過去問集や演習問題をコピーして書き込んでいく方法です。アウトプット中心でテキストはリファレンス的にのぞく程度です。
 その際にテキスト・参考書類と過去問・演習問題類をバラバラにして、それぞれをA4のバインダーに綴じていったわけです。必要なものはコピーして切り貼りして作り上げていく感じです。今ならスキャナで読み込んでコピペで作り上げるところですが、当時はそういう時代ではありませんでした。
 原本をスキャンしたものをPCで管理するのもよいと思いますが、スキャナーで取り込む作業時間が馬鹿になりません。それとバインダーで保管するほうが一覧する際に扱いやすいです。電子ファイルの場合はフォルダー内でサムネイルを頼りに見当をつけ、中身を逐次開いて探すことになりけっこう時間が掛かります。

この作業は後方支援が妥当

 小学生に一連の作業をさせるのは時間も労力もけっこうな負担になると思われます。それにエネルギーを使うので「やってお終い」みたいにならないか心配ですね。大事なのは「なぜそれが必要なのか」を実感させることです。
 戦争になぞらえると最前線に立つ兵士に、物資の運搬までさせるのはナンセンスです。作業を覚えさせたいのなら、始めは親がやってみせることが重要だと思います。筆者の家では中学生になったら本人に1冊だけやらせてみて、あとは家族による後方支援にしようと思います。

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