進研ゼミ小学講座

ベネッセを見て気が付いたこと

ベネッセは万人向き

 子供の小学校入学をひかえ「現在の家庭学習に加えるものは何かあるのかな」と思い、ネットで色々検索しておりました。そんな中で目にとまったのがベネッセです。受験業界で通信教育制の小学一年生対象の講座といえば、進研ゼミ小学講座「チャレンジ1ねんせい」が真っ先に挙げられるのではないでしょうか。Z会よりも少し安い料金でコスパも良さそうと最初は思っておりました。しかしウェブサイトに上がっている情報を見た段階で、入らないことを決めました。

紙スタイルとタブレットスタイル

 チャレンジ1年生は「紙中心の学習スタイル」と「専用タブレット(チャレンジパッド2)を使ったスタイル(チャレンジタッチ)」のどちらかを選択するようになっています。調べていくと共通する教材は意外に少なく、二つのプランはそれぞれ別物という印象を受けました。ざっと見て私が目についたのは以下のとおり。現時点での正確な情報はベネッセのウェブサイトをご覧ください。

科目 紙教材コース 専用タブレットコース
算数

一般的なテキスト
電子教材を使ったレッスン
おさらいドリル
まとめテスト(添削付)
期末テスト

アプリを使ったレッスン
アプリによるまとめテスト(個人ごとに出題)
期末テスト(紙のテスト)

国語

一般的なテキスト
電子教材を使ったレッスン
おさらいドリル
まとめテスト(添削付)
期末テスト

アプリを使ったレッスン
アプリによるまとめテスト(個人ごとに出題)
期末テスト(紙のテスト)

英語

紙教材とリンクした音声教材
・物語や英語の歌
・英単語
会員専用無料アプリ
アニメ(英語)DVD

英語に親しめるアプリいろいろ
リストバンド
会員専用無料アプリ

その他

ひまわり観察
氷の実験
磁石の仕組み観察
鏡の反射を観察
目覚まし
日本・世界地図
宝箱(学習習慣)

目覚まし
日本・世界地図
音読マイク

一見すると「最高のプラン」

 ハッキリ言って盛りだくさんで内容も充実しているようです。ウェブサイトを見る限り「素晴らしい」のひとことしかありません。やる気を引き出す工夫や一つの科目にたくさんのメニューがあり、やらせてみたいという気持ちが湧いてきますね。特に目を引いたのは漢字のアプリ。現在ネットで入手できるこの手のアプリは小学生の練習には向いていないものばかり。ベネッセのアプリは筆順を間違えると即座に教えてくれよくできています。また計算のアプリも筆算に対応し細かく気配りされていますね。一番使いやすいのではないでしょうか。

不安な点が色々

他の学習に支障が出そう

 ただ、冷静になって考えてみると、心配なのはこれを全部使いこなすとなると他にやりたい学習ができなくなるということです。また使わなければコスパが悪くなります。学習をベネッセ一本に委ねるつもりで入会するのならこれで良いですし、ベネッセもそのつもりでプロデュースしたのだと思われますけれど…。小学生利用数ナンバーワンを掲げているのは、売れ筋を狙ってマイノリティは除外している裏返しかもしれません。いずれにしても筆者としては見ていて不安な点がいろいろ残りました。
 率直に言うと「囲い込まれてしまう」ということです。良かれと思って入ったつもりが足かせになり、他社にも良い教材があるのに進めにくくなってしまうような気がしました。やりにくいことは他にもあって「1年生の範囲しかカバーできていない」ので悩みますね。画一的(標準に合わせている)なので、筆者の家のように学年を前倒しして進めている方にとっては必要としない部分があることでしょう。ミスマッチが多すぎるとコスパの面で良いとは言えなくなります。
 なおタブレットコースのアプリは「小学校6年間で習う計算や必修の漢字」を網羅しているのでこの姿勢は評価できます。
※後述しますが筆者はタブレット学習についてあまりよく思っておりません。

飽きそう

 遊び心があるのは良いですけれど、タブレットのアプリは本当に玩具っぽいですね。なぜ遊びっぽくしたのかというと、おそらく作業が単調なので飽きてしまうからだと思います。子供にゲームやらせてみるとよくわかります。面白いゲームでも何回かやれば飽きてやらなくなってしまいますよね。そうなると親が「チャレンジをやりなさい」と言わなければいけなくなります。
 遊びは所詮、遊びです。学習に取り組む習慣づけのための工夫は随所に見られるものの、きっかけ程度の効果にすぎないと思いますね。学習は学習であり「本質的な動機付け」が必要だと私は考えます。
関連記事:飴玉と鞭

端末での学習は長続きしない

 漢字や計算の練習がアプリでできるわけです。とはいうもののタッチパネルだと疲れるし微妙に書きにくいんです。長続きしないというか、やはり紙に書くのが一番快適です。だからチャレンジ1年生をやるにしても、紙スタイルを選択するべきです。チャレンジパッド2に限らず家庭学習においてタブレット入力作業が主になる学習スタイルは、限定的に留めておいたほうがよいと思います。

漢字の書き取りや100マスやったほうがマシ

 タブレット端末学習をメインに据える(傾倒しすぎる)のは、本当に子どものためになるのでしょうか。これはベネッセだけの話ではありません。良いアプリを使って学習効果を高められた子供もきっといることでしょう。けれど「手で書いて身体に叩き込む」ことを邪魔しているような気がしてならないのです。
 つまりアプリも一時なら効果が上がるかもしれませんが、最後は紙に書きまくったほうが忘却し難くずっと良い結果が出ると私は思っております。漢字を学習するなら筆順に注意しながら書き取らせて小テストを繰り返せば効率よく覚えられます。計算力アップなら100マスをやるし演習問題やればいいわけです。そもそもタブレット学習は手先・指先をあまり使いませんから、脳の成長が著しい小学生(特に低学年)の学習としては疑問があります。受験産業の悪しき面が出ている可能性があります。

英語のタブレット教材

 タブレット学習について悪いことばかり書きましたけれど、外国語習得のための学習だけは例外です。特にスピーキングでの音声認識システムは頼るしかないと思います。
関連記事:ネイティブな英語と受験

リンク集紹介(学習・受験)

先取り学習を進めたいなら・・・
にほんブログ村 教育ブログ 早期教育へ
にほんブログ村

 

中学受験・高校受験の対策
にほんブログ村 受験ブログ 受験勉強法へ
にほんブログ村

 

在宅学習や通信教育に関心がある

 

幼児教育・未就学児の学習
page top