「わかりやすく!」を目指して
今月は次女に「速さ・時間・距離」について、ゼロから教えていきました。
算数でも方程式でも、遜色なく解けるようにしました。
速さの単元は算数よりも数学での用途が多いので、最終的には数学ベースで教えています。
本稿では「幼児にどのように教えているのか」、話している内容を具体的に記しました。
教える準備
加減乗除の意味と変数の復習
「速さ・時間・距離」の本丸を落とすには、加減乗除の意味が分かっていないといけません。
加減乗除の計算は小6並みにできますが、意味を理解するとなると補強が必要と思われました。
そこで、変数の使い方も含めて、意味をじっくりと教えていきました。
足し算引き算
掛け算
割り算
「速さ・時間・長さ」の概念を教える。
単位から順に、教えていきました。
幼児には距離とか道のりという用語は難しいので、「長さ」と教えております。
単位時間の確認
筆者:「1時間って、ポケモンの動画を2本見る時間くらい。」
筆者:「1分って、トイレにいる時間くらい。」
筆者:「1秒って、『いーち』って数える時間くらい。」
速さとは
筆者:「犬と亀では、どっちが速いかわかる?」
子供:「犬のほうが速い。」
筆者:「どれくらい速い?」
子供:「うーんと、速い。」
筆者:「速さを使えば、どれくらい速いかわかるんだよ。」
筆者:「10数えてみて。」
子供:「1・2・3・4・・・・10」
筆者:「10数える間に、亀はこれくらいしか進まないけど、犬ならあそこのお店まで進めるよ。」
筆者:「だから犬のほうが、だいたい500倍くらい速い。」
筆者:「どのくらい速いかは、『速さ』を使うとわかりやすいんだ。」
教えながら問題を解かせました。
単位の変換
速さの問題で避けて通れないのが、「単位変換」です。
長さの単位と時間の単位を、自在に変換できるようトレーニングさせました。
教え方
教える内容の要点は、以下のとおりです。
- 単位が小さくなるなら掛け算(例km→m)。単位が大きくなるなら割り算する(例m→km)。
- 10進法なら小数点を移動させるやり方でもよい。
- 60進法なら掛け算割り算するしかない。
書いて整理しながら、レクチャーしていきました。
(お風呂1杯=コップ1000杯 で喩えています。)
反復練習
下表のように問題を、繰り返し解かせました。
mmを入れなかったのは、煩雑になるからです。
いずれ容量・重さの単位を教えるときに、長さの単位もmmまで整理して教える予定です。
速さの演習問題
基礎問題
速さ・時間・長さの関係を、繰り返し演習しました。単位変換しないと解けない問題を混ぜています。
時速・分速・秒速の関係
速さの単位変換について、問題を解かせながら教えました。
分速=時速/60 | 時速=分速×60 |
---|---|
秒速=分速/60 | 分速=秒速×60 |
秒速=時速/3600 | 時速=秒速×3600 |
連立方程式へのアプローチ
「速さ・時間・長さ」から時間と長さの連立方程式が作れることを教え、方程式を利用すると考えやすくなることを学ばせました。
ちょっと複雑な問題
実力を高めるために、一歩進んだ問題を与えました。
長男に教えた頃との比較
参照記事(長男に教えた時代):図形と計算演習、速さの計算、速さ・密度・パーセンテージ
教える側の振り返りとしては・・・
昔は経験がない分、エネルギッシュに教えていました。経験の蓄積により、「今はテクニカルに教えられる」ことを感じております。
今後の予定
最レべを始めました。
次女の実力からすると、最レべ(小2・小3)をさせるのにちょうどよい時期だと思われます。
最レべを使う際に、長男には数学ベースに引き直して学習させましたが、次女には算数のまま教えようと思います。
理由は長男の時よりも進むペースが速いので、兼ねる必要がないからです。
しばらくは数学と算数を、車の両輪のように回すつもりです。
来月は関数を教えます。
「一次関数と二次関数」は、中学校数学における解析系の終着点。いよいよ大きな山にチャレンジです。