夏休みが7月21日に始まりました。夏休み期間中も家庭学習を自分のペースで進めたかったので速攻で片づけることに力を尽くしたのでした。それと同時に夏休みの課題を利用して、我が子のスキルアップにつなげました。
自由研究は「歯の大きさと形」と題して、子供が好きな動物の歯の違い・自分の歯が乳歯から永久歯に変わる意味など考えながらまとめさせました。まとめさせたと言っても実際は私が「まとめるとはこういうことだよ」と手取り足取り教えながら、表や写真の使い方や表現について教えていったわけです。
そして紙粘土で歯のレプリカを作らせてみました。写真を見ながら3次元化することがテーマです。子供も頑張りましたが能力の限界もあるので、クオリティを上げる仕上げは子供の目の前で私の手により行いました。そのままの形で終わりにしてもよかったのですが、もっと上を目指してほしいので欠点も指摘しながらあえて手を入れました。
感想文用の書籍として「エルマーの冒険」を選びました。約120ページで小学一年生にとってはけっこう長い分量です。知らない言葉やわかり難い言い回しもあり、途中で意味がよくわからなくなった部分がありました。それで救済策として子供が読んだあとで、私が最後に読み聞かせをして理解の定着を図りました。なぜエルマーの冒険を選んだのかというと、私が少年時代に読んで面白かったからです。またある程度長い物語でないと長文で書けないと思ったからです。原稿用紙2枚でちょうど収まりました。内容のほとんどが感想で私が読んでも面白い作品となりました。感想文を書かせるにあたっては私が子供にインタビューをして引き出して、それをベースにさせました。作文や感想文は数をこなさないと書く力がつかないと思います。また日常の些細なことでも感想を聞くようにして、レビューを書かせることも大事ではないかと思いました。
手取り足取りやっていて足りなかった点は、子供の自主性を奪ってしまったことです。時間をもっとかけながら本当にやりたいことを見つけるという作業は行いませんでした。これをやっていては時間がいくらあっても足りないと思われました。次回はもっと企画から実行までのスパンを長くして、子供にもアンテナを張ってもらい行いたいと思いました。
今月は比についてじっくり教えてみました。詳しくは比を教えるの記事をご覧ください。夏休みの自由研究でも大きさの比を計算するわけで、ちょうどよいと思ったからです。
新学期に提出したとして小学一年生の自由研究として相応しくないと考える人も学校関係者の中にはいるかもしれません。そこは私の人生観であり「やれるときにやらないと後悔する」と思ってのことです。
比の問題を研究していくと中学レベルの方程式との関連が出てきます。こういうのをつぶしていくことにより、より高度な理解ができるようになるのだと実感しました。小学校の問題を中学レベルにリンクさせながら充実させていくのは、教える側としても面白いことですね。
子供に学習の基礎ができてくると教える側に「難問を解かせたい」という欲求が出てきます。これまで有名中学受験レベルの問題はやらせていません。それは頭の体操にしかならないと思ってきたからです。しかし親心からそういう難問も解けるようにしてやりたいと、少し思い始めました。難問を解くには考える癖を付けさせないといけません。思考する訓練が必要ですね。それが今後の課題だと思っております。
関連:きらめき思考力パズル、きらめき算数脳