当初は今後の一年間は小学校算数の復習に時間を充てる予定でおりました。未就学児である我が子に中学校の数学を教えようと思ったのは、数学的センスが身に付き始めている兆候を感じ取ったからです。
例を挙げると…速さと距離から時間を導き出す計算で、代数として□を用いる(速さ×□=長さ)話がすんなり理解できて「□=長さ/速さ」と教える前に計算できたこと。ある分数を約分できるかどうか調べる論理的な手順が、当たり前のように身に付いていること。既に得た計算結果を新規の計算に組み込むことができること。こういう教科書に書かれていないものを磨くには、算数の復習をするよりも数学を学習させるほうが効率的であることは明白です。
もちろん算数の計算を日々練習させることも重要と考えております。ただし数学的センスを磨きながらこれをやれば、同じ練習をやっていても次元が違ったものになるはずです。そう考える根拠は教えている私自身が算数のレクチャーをしながらも、数学的なアプローチを自然に意識してしまう体験からくるものです。
中高一貫教育の優位性は別稿で触れました。大学受験科目をなるべく早くマスターして受験に特化したカリキュラムを組めることは合理的だと思います。それを小中高一貫で行うことができれば効率がさらに良くなることでしょう。一種の飛び級みたいなプランを組んで大学受験対策をしていくのがベストと思われます。
しかしながら小学校の段階で大学受験レベルに到達するような突き抜けたカリキュラムを用意している学校は皆無と思われます。そういうのは家庭でやるしかないわけです。幸いにも「我が子の身の丈に合わせた」オーダーメイドの教育を施せるのが家庭学習のメリットです。我が子の場合は小学生の段階で中学と高校で習う数学を軸に教えつつ、小中学校の理科と科学及び高校の物理学・化学を絡めながら進めていきたいと考えております。
この数週間は正と負の数の概念を教えながら、計算方法をみっちりと学習しました。身体で覚えるまで教える側の根気が必要です。
⇒参照:正の数と負の数の加減乗除
ところで四則の計算をする場合に実戦では、例えば2−3をいちいち(+2)+(−3)=−(3−2)=−1なんてしません。手順が多くなり煩雑になるからです。そうなると2−3=−1が暗算でできる必要があります。子供に暗算でするように仕込んでいったところ計算ミスが減り計算時間も三分の一程度に短縮されました。これはやって良かったです。
子供の身体能力を高めるために腕の力と体幹を鍛えるトレーニングを継続しています。二ヶ月やってみて見違えるように強くなりました。スポンジのボール投げ等々メニューを増やし、手先の器用さを向上させるため箸の使い方も練習させています。