現在は小学生向けの問題は、ほとんどやっていません。
中学校の数学をメインに、演習問題を回しています。
一般的な公立中学校の三年生でトップクラス相当(上位2%)のレベルになったら、高校レベルの数学を教えようと考えております。
つまり中学三年生の偏差値70以上を、とりあえず目指しているということ。
現在のところは、まだ「中の上(偏差値55ぐらい)」だと思われます。
計算の速さ・正確さは大人並みですが、思考を伴った問題になると中学三年生の上位陣にはかなわないといったところでしょうか。
中学のトップクラス相当になるには、思考する力を養わないといけません。
その前提になる知識の習得に向けて、現在トレーニングしているところですね。
漢字や文章の理解力、数学的な知識を含めて・・・
基本的な演習問題を通じて、基礎をじっくり養っています。
こちらの問題集を使っています。
総復習とありますが、解説はほとんどありません。
もっとも、レクチャーする際は高校数学の伏線を織り込んで話します。
だから解説は無いほうが、進めるのに都合が良いのです。
この問題集は主要な論点を網羅しつつ、シンプルなスタイルなので気に入りました。
筆者流に使い倒しております。
こちらは同じシリーズの応用問題編。
始めはこちらも解かせておりましたが、息子の実力では「考えるというより解き方を覚える」感じになってしまいます。
思考力を身につけさせたいので、とりあえず封印しています。
思考力って、考える力のことですよね。
問題を分析し解決の糸口を見つけ、判断処理する能力を総合したものだと思われます。
思考力を鍛えるにはどうしたらいいのでしょうか。
集中力(実行力)・分析力・記憶力
自動車の運転に喩えてみます。
自動車であれば、燃料みたいなもの。
ガス欠すると走りませんよね。
→集中が途切れると、学習が進まない。
ハンドルやアクセルやブレーキの操作など、動力を制御する機能に当たります。
これが狂うと思うように進んでいきません。
→質問を的確に把握する能力。解法が瞬時にわかり、解答を導き出す能力。
地図や交通法規等々、運転操作に必要なデータを保持する機能です。
分析の判断材料を整えて、大量に保存する力です。
→うろ覚えでは、分析や判断の精度が下がる。
※上記のいずれかが欠けても、思考(自動車運転)に不具合を起こします。
この三つを行うには、手数が掛かりますね。
地道に子供に接し、子供とともに二人三脚の対応が必要です。
上記の三つを常に意識しながら、学習をナビゲートしています。
やっていくうちに、コツがつかめてきました。
下記をご覧ください。
レモンを横に半分に切って、縦に半分に切るとどんな形?
子供にレクチャーするときには、導入部にこだわります。
上記は、二次関数を教えた際に用いた導入部です。
実際にレモンを切らせてみて、
レモンの断面の特徴を鮮明に把握させてから、
「二次関数と一次関数との違い」や「レモンの断面を二次関数に見立てながら」講義を進めました。
コツはできるだけ具体的な事例を挙げて、難しい話は後ですることです。
人間誰しも好きなことはアイデアが湧くし、疲れずに遂行できるものです。
息子はアニメや漫画が好きで、そういうことには「集中力(実行力)・分析力・記憶力」が磨かれています。
それを学習に応用できないものかと、筆者は常に考えております。
「数学が好きになる」ことが、近道なのかもしれません。
数学が好きになるには「できること」が、何よりも必要です。
できるからもっとしたくなるわけで、したくなれば「集中力(実行力)・分析力・記憶力」が自然に身につくのではないかと思います。
少なくとも筆者はそうでした。
我が子の行く末に、若き頃の自分を重ね合わせることがあります。
思春期の頃の筆者は、そもそも理科数学よりも地理や歴史のほうが好きな少年でした。
将来はそういう方面の「研究者や大学教授になれたらいいなあ」と、漠然と考えておりました。
歴史・考古学や地理にのめりこみたくさんの書物を読んで、集中力(実行力)・分析力・記憶力が洗練されていった覚えがあります。
結局は親に反対され理工系に進むわけですが・・・
理工系に進むと専門科目が大きな山場となります。
専門科目では、数学ができることが必須です。
それで数学をやっているうちに、数学が面白くなってしまいました。
後は物理も面白かったですね。
面白くなってものめりこむ暇がなくて、悩ましいところでしたが・・・
だから我が子には数学と物理の面白さを、人生の早い段階で味合わせてやりたいです。
卒業時の思い出ですが、席次でライバルに最後に競り負けました。
それがちょっとした心残りで、「専門科目がそれほど好きでなかったこと」によるものだと今も思っております。
『本当にその学問を愛している人』にはかなわないと、心の底から思います。
「好きこそものの上手なれ」とは、よく言ったものです。