
先月より長男は中学受験を意識して、学習に取組んでいます。
まずは最も苦手な漢字対策から始めました。
漢字の学習については、別記事で取り上げましたのでご参照ください。
本稿では苦手とまでは言えないけれど、もっと伸びてほしい理科について取り上げます。
小学校で理科のテストがあると、いつも80点です。
必ず点の取りこぼしがあります。
学校から返されたテストを分析するには、減点される原因は理解不足と問題をよく読んでいないことが挙げられます。
要するに本気で取り組んでいないことがわかってきました。
算数・国語・社会は、これまで培ってきたバックボーンがあるので難なくこなせるが、
理科についてはそういうものが一切ないので、表面化してきたということでしょう。
とりあえず、以下の対策を立てました。
長男からクラス内の話を聞いていると、先生にあだ名が付けられていることがわかりました。
また先生をみんなでいじっている様子が、見受けられました。
先生と児童たちとの関係はフレンドリーで横のつながりが、大きいことがうかがえました。
縦がまったく無いわけではないのでしょうが、子供たちから舐められてしまっている一面があるようですね。
ただしそれが先生のやり方なのか、不本意と思ってらっしゃるかはわかりません。
筆者は「先生は師と仰ぐべき存在」であると考えます。
縦が弱いクラスでは、話を聞く児童と聞かない児童とで、出来る出来ないの格差が広がるのではないでしょうか。
長男は「話をよく聞いてない群」に、入るのではないかと思いました。
そこで、長男に授業を受ける態度をレクチャーし、家庭学習でそこを学ぶように指導しました。
筆者「授業を受けるときの姿勢って、どういう姿勢かやってみて。」
筆者「ああ、それだと80点しか取れんわなあ。」
長男「え!姿勢で点数が変わるわけないやろ?」
筆者「じゃあ、椅子に横向きに腰かけて窓のほう眺めながら授業を受けるのと、顔をまっすぐ先生のほうに向けて授業受けるのとではどっちが話が頭に入りやすいと思う?」
長男「先生のほうを向いたほうがええと思う。」
筆者「授業を受ける姿勢というのは、顔の表情も含まれるんや。つまらなそうに聞いていると得られるものが少ない。」
筆者「今のお前の顔だと、満点取れるわけがない。」
筆者「授業を受ける姿勢とは準備も含まれる。鉛筆削ってあるか?消しゴムはどうした?」
長男「え?!それも含まれるの?」
筆者「昆虫採集するときに、網が破れてたら仕事にならんのと一緒や。」
筆者「テストでミスが多いのは、なぜか教えてやろうか。」
筆者「それは『頭がお花畑』で、緊張感がないからなんや。」
筆者「お前、戦国時代だったら、速攻で討ち死にするぞ。」
筆者「そのポヤーンとした顔で、戦(いくさ)のしたくもせずに、信長の前に出たらどうなるん?」
長男「首をはねられると思う。」
筆者「机と椅子の置き方が曲がっている。まっすぐにすることから始めなさい。」
生活の乱れや学習に臨む姿勢を、徹底的に改革していきました。
マジメに取り組むようになり、それとともにミスが減ってきました。
返されたテストを見ると実験が好きという割には、実験の意味が理解できていなかったりします。
原因を探っていくと実験を単なる遊びみたいに思っている節が、見受けられました。
実験の面白さは証明(再現性)にあることに、気が付いていないのだと思いました。
そこで前提知識や応用例から始まり、高校程度の内容まで絡めながら教えることにしました。
直列回路・並列回路であれば、キルヒホッフの法則からブリッジ回路ぐらいまで原理を教えます。
ホイートストンブリッジの画像を見せたり・・・
もちろん小学校ではそういう実験はないわけですが、
「高校や大学に行ったらこういう実験もやるのかも。」「その前に小学校の実験があるんだな。」と、位置づけさせるのが狙いです。
本来の意味で実験したくなるように、気を付けながらレクチャーするようにしています。
テストの点数が伸びると、授業を受けるのにも張り合いが出てくるわけです。
子供たちに教育方針の転換を告げました。
今まで「お父さんは小学校のテストの点数なんて興味なさそう。」と、思っていたようです。
「我が家は家庭学習至上主義」というメッセージで、受け止められていたかもしれません。
そこに気が付いたので、「小学校のテストの点数はとても大事。やるなら満点をとってほしい。」と話しました。
その一方で「実力至上主義」を強調しました。
テストの点数を強調すると、裏の手を使おうとする可能性が芽生えるからです。
テストの点数は、上げるのが目的ではない。
世の中に役立つ実力をつけていくための、方便に過ぎないこと。
「点数が高いと嬉しいのは、幼稚園でもらうご褒美みたいなものだよ。また頑張ろうという気持ちになるよね。」と、話しました。
「カンニングは、なぜいけないのかわかるか?」
「カンニングする人は、自分の頭で考えなくなっていくんだよ。のび太のように、依存しないと生きていけなくなるから。」
「答を見て写すのでは、実力はつかない。ズルをするのは麻薬中毒者みたいに、人生終了につながる。」
「日本人はマジメな民族だから、優れたモノをたくさん創ってきた。世の中の役に立ってきた。」
「一方、日本にスパイや工作員を送り込んで。それを盗んで『経済成長したぞ!』と、浮かれている国もある。」
「どっちが豊かな国なのか?どう思う?」
「お前は日本人らしく生きるのか。それとも某国のように生きるのか。」
「一度きりの人生。死ぬときに「ああ、いい人生だった」と笑顔になれる生き方はどちらなのかな。」
「そういうことを考えるなら、裏の手は使っちゃいけないよ。絶対に。」
ここからは。定例の記事(近況)となります。
数2Bは三角関数の手前まで終わりました。
次に数1Aを二次関数から三角関数まで復習することにしました。
長男は数1Aの半分が独学みたいなものなので、ある時点で確認が必要と思っておりました。
また筆者の教え方の技量は、次女に教えていくうちにスキルアップしています。
数1Aを教えた当時は十分でなかった部分がいくつもあるので、復習を通して長男の到達レベルを上げることにしたのです。
現在は二次関数の前半部分まで、終えたところです。
下剋上算数を毎日やっていますが・・・
次女を完全に超えて、速くて正確です。
やっている姿も楽しそうです。
筆者は答案をチェックする際に、必要に応じて軽くレクチャーするくらいです。
安心して見ていられるレベルです。
既習の単元は後回しにして、未習の単元から始めました。
今月は直流回路や電磁石について、週に2回マンツーマンで指導しました。
それに加えて、小学校から返ってきたテストの見直しを、中学校・高校レベルの内容を織り込んで取組みました。
小学4年のこの時期は、いろいろなことを学校で教わっている下地があるので、たいへん教えやすいですね。
「鉄は熱いうちに打て」ということで、学習時間をかなり割いて教えています。
現時点では問題集ではなく参考書を使っています。中学受験レベルまで、そつなく書かれておりたいへん教えやすいです。
前述のとおり、漢字に多くの時間を割いています。
現時点では漢字以外の学習は、後回しにしています。
小4の漢字の復習が終わった後で、小5・小6の漢字をやりながら、進めればよいと考えています。
文法はわかるので、発音に時間を割いています。
スピーキングさせて、鉛筆で書かせる練習を続けています。
タッチペン方式だと紙ベースなので、このトレーニングにぴったりです。
>> Z会 小学生向け講座
数1Aの三角関数で、正弦定理・余弦定理があと少しで終わるところです。
ほぼ毎日やっています。
中学校数学の復習は、週に2回くらい。
解かせてみて気になった部分をレクチャーします。
過去に間違えたことのある問題や難しい問題は、初めての問題に混ぜて出題するようにしています。
Z会の書籍(小2)が終わりました。
信じられないことに、一冊丸ごとノーミスでした。
何も教えていないのに・・・
非常に読解力があります。
次は最レべ国語(小2)を漢字以外について、解かせてみようと思います。
ここ半年間は、長男は次女に劣等感を抱いておりました。
次女の成績が完璧なのを見て、
「いいなあ。保育所時代からやり直せたらなあ。」と、後悔を口にするようになりました。
「そう思った時が、人生を変えられるチャンスなんだよ。」
「あなたの人生は、まだ始まったばかりで未来はいくらでも変わるんだよ。」
と話しました。
今月は彼がマジメに取組むようになる「きっかけの月」でした。
雑な性格が少しずつ変わろうとしています。
次女が自ら進んで本の整理をしているのを見て、彼もするようになりました。
人間としての成長が感じられ、嬉しくなりました。