年長児でもできるプロセス作り
九九を覚えたばかりの我が子(年長児)に筆算を教えることにしました。目標は3桁同士の掛け算の習得です。やり方としては既に九九の暗記で掛け算の意味は教えてありますので、システマティックに計算を進めていけるようにひたすら練習させるだけです。
手順
- 1桁×2桁のマスター
- 1桁×3桁のマスター
- 2桁×2桁のマスター
- 2桁×3桁のマスター
- 3桁×3桁のマスター
・桁上がりなし(例:3×23=69)
・桁上がりあり(例:3×45=135)
・桁上がりなし(例:3×231=693)
・桁上がりあり(例:3×456=1368)
・桁上がりなし(例:32×31=992)
・桁上がりあり(例:32×56=1792)
それぞれ桁上がりなしについてマスターした後に、桁上がりありの計算に進みます。1桁×3桁までは特に難しいこともなくマスターできました。
問題は2桁×2桁以降、10の位と3桁の数を掛ける時の位取りです。2桁×2桁は「こうするものだよ」で済ませられますが、2桁×3桁や3桁×3桁は付け焼刃な方法ではマスターできません。そこで計算手順を明確化するために一考を講じました。それが次の説明用の図です。
最初に掛けた答はすぐ下に書くこと(ウンコがある所には書けない)。次に掛けた答はその隣の位に書くこと(ウンコがある所には書けない)。というように視覚化してやったのです。
2桁×3桁が習得できた後は3桁×3桁は楽に進めました。
暗算能力の必要性
一般的に桁上がりする掛け算は足し算の暗算をしながら解いていくものですよね。しかしながら年長児にとって複雑な暗算は時間が掛かるものです。暗算は暗算でトレーニングしていくことが必要だと思います。
百マス
市販の百マスは掛け算習得を目的にしたものではないので、現状に合うようにカスタマイズしています。ついでなので割り算の習得も見据えて、引き算の百マスもカスタマイズしてやらせております。
練習用フォーム
我が子の場合は筆算は暗算能力が大人並みになるまで、暫定的なスタイルで計算させています。プロセスはなるべく単純化するのがコツと思われます。このため九九の結果を個々に書かせて最後に足し算をさせる要領でプロセス化しました。桁の概念をしっかり身に着けさせるために数字の記入はフリーにせず、マスの中に書かせるようにしています。また足し算の繰り上がりを記入するスペースを余分にとり思考過程を視覚化するよう努めました。