きらめき算数脳小学4・5年生
頭を使って難しい問題を解かせるためSAPIXの教材に注目しています。きらめき思考力パズルでもの足りない部分があったので、「きらめき算数脳小学4・5年生」も併用することにしました。
参照:きらめき思考力パズル
きらめき思考力パズルとの比較
基本的に文章題形式
きらめき思考力パズルは抽象的な問題が多く、解くにあたってのルールがあるぐらいで文章というほどのものはありません。小学一年生の息子でも普通に解ける程度の問題です。
一方「きらめき算数脳小学4・5年生」では文章を読んで図や絵で示された問題を解く形式です。難しい問題だけでなく易しい問題もあります。低学年にとって未体験なテーマや複雑な内容のものが多いです。フリガナを振っていない漢字も多いので低学年が使うには予めルビを振っておくとよいでしょう。
図や絵はわかりやすくマンガ(吹き出し)でヒントを与えたり考え方のワンポイントアドバイスがあったり、挫折しないような工夫も見られます。
両者の重複について
すっかり同じ問題はありません。きらめき算数脳のほうが問題の種類が圧倒的に多く、解き方や出題意図が類似している問題が少しはあるもののパーセンテージから言って心配には及びません。
問題の難しさ
きらめき思考力パズルの特訓編と比較すると難しさのレベルは「同等」ということになります。難問というよりは「よく読めばわかる問題」です。きらめき思考力パズルと同様に頭の体操にはもってこいの良問が揃っているという感じです。
実際にやらせてみると・・・
文章的に複雑で息子がすぐには解けないものがありました。何度も読ませて理解すれば解けるといった感じですね。付き添い無しで低学年に解かせるには国語力が欠かせないと思いました。逆に言えば、国語力を養成するのにも役に立ちます。
ルールが複雑なものが多くて頭の体操にはもってこいです。難しいけれど集中して取り組めば少しづつわかってくるものを期待していたので満足しております。
気に入った点
出てくるテーマがオレンジクリームを塗ったケーキだったり福引とか海賊の宝を分ける等々夢があります。オールカラーでかなり面白いです。子供が喜んでチャレンジします。なので教える側のモチベーションも上がりますね。
きらめき思考力パズルでは引き算と割り算や分数と小数がカバーできていないと感じましたが、こちらではその点はクリアできていました。きらめき算数脳シリーズは小学6年生対象の書籍は無いものの、年齢が小学生で頭脳を鍛えることが目的ならばこれで十分ではないかと思われました。
おススメの使い方
マスを埋める問題がほとんどなので計算過程を書くわけではありません。しかし考える力が身に付く良問ばかりなので、マスを埋めるだけではもったいない気がします。文章を整理する力を身に付けさせたいと思い、息子には図表をノートに模写させるトレーニングも同時にさせております。
ピグマキッズくらぶについて
きらめき算数脳の書籍にピグマキッズくらぶ(通信教育)の案内が入っていました。やはりこのシリーズは塾の営業の一環なのでしょう。ピグマキッズくらぶはサピックスが本体であり、通信教育(家庭学習)志向ユーザーの受け皿みたいなものです。ただし対象学年は小学1年生から4年生までで算数と国語がセットとのこと。
5年生・6年生はありませんので、SAPIXの塾に通ってくれということなのでしょうか。ちなみにサピックスの校舎は首都圏や関西の一部のみにしかありません。
ピグマキッズくらぶのウェブサイトを見る限りコスパは月並みです。入学金が10,800円(税込)の月会費が5,184円(税込)です。毎月テキスト・ドリル・学習指導書・添削問題等々送られてきて、それなりのボリュームがあるようです。私は特に入会したいとは思いません。なぜなら他にやりたい教材があるからです。きらめき算数脳を繰り返し行うだけでもけっこうな作業量になりますし…。
きらめき算数脳の詳細