知育時計は幼児に時計を教える初歩の段階に役立ちました。実際の教え方や実践で得られた効果について解説。
幼児にとってお手本を見ながらそのとおり再現するのは難しいことです。平仮名・カタカナをマスターさせるには傍らで適切なアドバイスを与えながら、手取り足取り教えることが必要だと感じます。
教える側のアドバイスしだいで上手にも下手にもなります。
「卵が入るように」とか「すべり台だよ」とか文字の形を物で置き換える言い方が効果的です。
「ここは跳ねるよ」「下まで下がって」等々の短いアドバイスを、1回につき1個与えます。クリアできたら褒めて「次はこうするよ」と次の課題を与えて徐々に完成させていきます。
お手本を親自身が書きますので、下準備しておかないといけません。
アドバイスを与える際の決定版の参考書があります。「なぞらずにうまくなる練習帳」というのですが、幼児にもわかりやすく的確な説明に定評があります。この書籍に書いてあるアドバイスのとおりに書けば間違いなくきれいな字になります。
私はこの参考書を子供には見せずに手本を自分で書いて見せ、なるべく自分の言葉で説明するようにしておりました。それは幼児相手の場合、いっぺんに全部見せるよりも一つづつ課題を与えるほうが教えやすかったからです。
実践では一文字一文字見比べている暇はないので、リファレンス的に使いました。なかなかこちらが思うように子供の手が動かない時に、「じゃあ、見てみようか。」ということで子供と一緒に見ます。家に平仮名博士とカタカナ博士が居るようなイメージです。